冬休みに小2の先取りをしたい
親がつきっきりで教えるのは大変
何をどう教えたらいいのか、分からない
余裕のあるうちに先取りをしたい。でも、一体「どこ」を「どう」教えたらいいのか分からないですよね。家事・育児に仕事にと忙しい保護者の方が、わずかな時間でお子さんの家庭学習を見るのは本当に大変です。しかし、まとまった時間が取れる冬休みに、小2の予習を始めたい!そこで、2年生でつまずくと後々大変になる単元の先取りをオススメします。
私は現役の小学校教員で、小学生の子を持つ2児の母でもあります。今回は、学校の先生としての経験と、母として家庭で見てきた実体験をふまえ、小1冬休みにオススメするべき内容と、家庭でできる環境設定法を紹介します。
“親の負担0”環境設定で先取り学習を制す
先取りは知識の前の下ごしらえが肝

小2の問題集をいきなり使って先取り学習は危険です!
問題集に取り組むには「机に向かう気力」が必要です。
環境を整えると「生活する」だけで学びが入ります。
毎日の生活の中に、先取り学習に必要な知識や興味を散りばめてしまいましょう。
ステップ1 生活動線に“感覚”を
ステップ2 10分の簡単ワーク
親子で負担が少なく、子どもが自ら取り組めるような先取り環境を構築しましょう。
普段の生活の中で、先取り学習に必要な“感覚”を養います。感覚が身につけば、お子さん1人でワークに取り組む素地ができてきます。
算数は「感覚と知識」で成り立つ教科です。
冬休みに、感覚を養うだけで、これから取り組む知識の飲み込み率が一気に上がって、親の負担が減少します。
小1冬休みにやるべき先取り4つの環境
お風呂が定番!「九九表」

小2と言えば、もちろん九九です。
お風呂に九九表を貼って、湯船に浸かりながら唱えちゃいましょう。セリアのこちらの商品を購入しました。

九九表は順番に覚えたくなりますが、2と5の段だけで充分です。2飛びと5飛びは、普段の生活や時計の学習にも使うので必須ですが、あとは子どもが自然と覚えていくので大丈夫です。
自然と覚えなかったら?
この後のワークで、知識として定着していくので問題ありません。
再びお風呂で「かさ」の学習

「かさ」は、ほとんど全員がつまずきます。理由はずばり“イメージができない”まま、知識理解に入るためです。そのため、“1ℓってこれくらい”の体感を沢山感じさせてあげください。こちらもセリアにお世話になりました。

ℓやml、㎗と、普段の生活に馴染みのないものを短期間で知識として習得するには時間がかかります。そのため、お風呂で“およその量感”がイメージできると、授業の理解は全然違います。
㎗は普段の生活でも登場回数が少なく、子どもたちもつまずきが多いです。㎗付きの計量カップも少なかったので、セリアの商品に手書きをしました。
長風呂確定!「時計」もお風呂に持ち込もう

3年生までのお付き合い「時計」です。1年生でようやく時計が読めるようになったと思ったのに、今度は○分後や○分前、○時間後や○時間前という理解を求められます。しかも小2の5月!
1日2日で身につく感覚ではないので、短針や長針を動かすことで時間の感覚を養いましょう。
おかずの大きさを測って「長さ」の体感を養う

「かさ」と同様、「長さ」も“イメージできない”まま、知識理解を図ろうとするため、多くの子がつまずきます。そのため、食事マナーとしては賛否両論ありますが、様々なおかずの大きさを測って「長さ」を自分の身の回りに感じさせましょう。
家中の物を一緒に測るのは、親子で学べていいというのはもちろん分かります。しかし現実、どうでしょう?
私は、そんなキラキラしたお母さんには慣れない・・・。
食事マットに目盛りがあれば、
「今日のエビフライ、何センチだろう?」
と、勝手に測ってしまうのは私だけですか?
小2先取りにおすすめワーク

環境を整えたら、あとは軽く触れるだけで充分です。
先取りで注意したいことは、3つです。
- 長時間
- 親がつきっきり
- つめこむ
冬休みの先取りは、やりすぎると逆効果です。そのために、お子さんがある程度1人でできる基礎レベルの簡単なワークを紹介します。
①九九
はじめての百マス九九

百マスと聞くとゾッとしますが、初めはイラスト付きで簡単なので1ページ5分以内に終わります。抵抗感なく取り組むことができる上、後半からは計算力を高めるために反復練習ができるようになっています。我が家は、たし算・ひき算ともに陰山式にお世話になりました。

②長さとかさ
算数の壁をすらすら攻略! 四の巻 小学2年生 長さとかさ

学習内容の区切りごとに「基本」(新しい知識)→「計算」→「文章題」という構成になっているため、非常に分かりやすいです。ワーク内の途中で急にレベルが上がることがないため、着実に力をつけていくことができます。

③時計
小学生ひとりでとっくん 2年生 時間と時こく

幼児教育で有名なこぐま会のワークです。古風なイラスト付きですが、解説が多く、問題数も厳選されているので1人で先取りする際にオススメです。

算数の壁をすらすら攻略! 三の巻 小学2年生 時こくと時間

このシリーズは学習内容の区切りごとに「基本」(新しい知識)→「計算」→「文章題」という構成になっているため、非常に分かりやすいです。ワーク内の途中で急にレベルが上がることがないため、着実に力をつけていくことができます。

まとめ

夏休みほど重要視されていない冬休みですが、周りとグッと差が出やすい時期です。たった2週間、されど2週間です。
頑張り続けるには、夏休みはしんどいです。しかし2週間であれば、環境が整えば、お子さんのやる気も持続しやすいです。
小さな仕掛けが、小2の学力の土台となります。冬休みは楽しみなイベントもたくさんあるので、隙間に学習時間も盛り込んで充実した冬休みを過ごしましょう。


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