【本物の国語力をつけることばパズル入門編】語彙が少ない子に合う?

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国語が苦手
語彙力が低い
「すごい」「楽しい」ばかりの感想

「語彙力が大切なのは分かっている。」それなのに、「単語カードや積極的な会話、読み聞かせは正直続かない。」忙しい毎日の中で親が頑張らないと回らない学習は、ほとんどの家庭で長続きはしません。私自身、現役の小学校教員として多くの子どもを見てきました。その中で、“使い方が習得できる”と思い、実際に試してみたのが「本物の国語力をつけることばパズル 入門編」です。実際に、小1男児が取り組んでみて、教師として見た視点と、親として感じたリアルを、正直に書いていきます

この記事を読んで分かること
  • 「本物の国語力をつけることばパズル 入門編」難易度
  • 向いている子、向いていない子
  • 使い方

「本物の国語力をつけることばパズル 入門編」とは?

本物の国語力をつけることばパズル 3シリーズ

「語彙力が足りない」と感じていても、単語カード音読など、親の負担が大きい学習が続かない家庭向けの国語ワークです。
シリーズは「入門・初級・中級」の3段階。その中で、一番ハードルが低いのが入門編です。

①対象学年の目安
・公式:小学生向け
・実際:年長〜小2くらい
※小3以上で国語が得意な子はには、物足りないです。

②ボリュームと構成
・全50ページ
・10級→7級の段階構成
・各級ごとに表彰状あり
(達成感が出やすい)
・どこからでも始められる
・書く量が少ない

ワーク内の表彰状

③1日の取り組み時間
・1ページ3分程度
・朝や隙間時間向けの軽さ
・子ども1人でできる

実際に小1がやってみた正直レビュー

気軽に取り組める

本物の国語力 小1レビュー

1ページ内に情報量や問題量が少ないため、取り組むハードルが低いです。書く量も少ないため、“机でしっかりと学習する”というより、“ソファーで手軽に取り組む”感覚に近いです。勉強嫌いの子でも取り組みやすいワークです。

朝3分で1ページ取り組む

直感で適切な語彙を選択する

我が家は毎朝の学習時間を設けています。忙しい朝となると、子どもが1人でできるワークだと助かります。その点、言葉遊びが中心で正解を直感で選べる問題が多いので、完全に1人で進めることができています。また、1ページの問題数が少ないこともあり、子どもも喜んで取り組んでいます。親がつきっきりで横につく必要がないので、親の負担が少ないです。

言葉の使い方が分かる

例文を用いて使い方を学ぶことができる

例文に当てはまる言葉を選ぶ際には、普段から使ったことのない単語がしばしば出てきます。しかし、消去法で選ぶことができるので、確実に正解にたどり着くことができました。
また、言葉としては聞いたことがあっても、自分の気持ちを表現する際には使用できない。そんな言葉が沢山あると思います。そんな“使えない言葉”を実際にどのように使うのか実践で学ぶことができました。
「考え込ませる」ワークではなく、「語彙に慣れさせる」ワークです。文章読解や記述力を伸ばしたい人には物足りません。ただし、国語が苦手で、まず抵抗感をなくしたい子にはちょうどいいです。知っている言葉や見たことのある言葉に“触れる回数を増やす”感覚に近いです。

「本物の国語力をつけることばパズル 入門編」向いている子・向いていない子

向いている子・向いていない子

向いている子

①テストが60〜80点前後
読解の前に、語彙や言葉の使い方が不安定な段階の子向けです。国語が嫌いではないけど、ものすごい得意でもない。そんな子にピッタリです。おおよその目安として、小1〜小3で国語のテストが60〜80点前後の子にはオススメです。

②作文や感想で表現が広がらない
いつも感想が「楽しかった」「すごかった」で止まりがちの子には、新たな表現方法や表現例を知ることができます。そして、実際にそれらを使用することで使い方を習得することができるので、オススメです。

③1人でできるワークを探している
親がつきっきりで横について教えることを理想とはしますが、現実難しい。朝は親のこちらも必死に準備。帰宅後も、家事に仕事にバタバタ。そんな家庭には、子どもが1人でできるワークがぴったりです。子どもの手が止まっても、これくらいの問題量なら質問されても親の耳と口だけでヒントを出せるので、助かっています。

向いていない子

①小3以上で国語が得意な子
小3以上で国語が得意な子には、正直簡単すぎます。言葉遊びが中心なので、「考え込む」「悩む」といった場面はほとんどありません。シリーズものですが、初めからやるのではなく、初級・中級辺りからすることをオススメします。

②思考力・応用力を伸ばしたい子
このワークは深く考えさせたり、理由を文章で説明させたりするタイプの教材ではありません。問題は直感的に正答を選べるものが多く、「なぜ、そう考えたのか」を掘り下げる設計にはなっていません。そのため、思考力アップや応用力の定着を目的にしている家庭には不向きです。また、問題の大半が選択式や虫喰い形式で、記述量はかなり少なめです。あくまで、「言葉を知る」「使い方に慣れる」段階のワークです。
入門編が簡単すぎるように感じた場合は、初級編に進んでみてください。

【おまけ】未就学児が横からやってみた

このワークは小学生向けですが、実際には、横で見ていた未就学児(5歳)が一部の問題に参加していました。
・オノマトペ(擬態語・擬音語)
・イラストから言葉を選択
・仲間分け

といった問題は「考える」というより「感覚で選ぶ」ものが多く、語彙に触れる経験としては十分に成立していました。横から正答を口走ったり、兄と協力して正答を探したりしていました。
ただし、
・語彙の分類
・微妙なニュアンスの違い

は難しくて、取り組むことができませんでした。

未就学児がことばパズルはできるか?!

未就学児に対して、学習の一環として取り入れるには難しそうです。

語彙カード・他教材との決定的な違い

単語カードが上手く使えない

学校で感じた「語彙を増やすこと」の限界

小学校でも子どもの語彙力を高めるために日々取り組んでいます。作文の際には、年齢に応じた語彙一覧を提示し、その中から数個用いて文を作るような課題をやってきました。しかし、語彙が少ない子は、そもそも文脈に合う言葉を選ぶことすらできないのです。
例えば、「こまかい」「りっぱ」「めずらしい」という言葉を提示しても
・何となく入れてみる
・文脈に合っていない
・結局、個別に使い方を説明する必要がある

という状況になります。

国語での作文指導

一方で、学力が平均以上の子は、語彙を選び、文として成立させることができていました。このような活動は、すでにある程度語彙を持っている子にとっては有効です。しかし、語彙が少ない子にとっては、語彙の「選択」すらできない苦行の時間となってしまいます。

語彙カードが続かない理由

その理由として2つあります。
①親の関与が前提
カード学習は、子どもが完全に1人で進めるのが難しい教材です。
実際には、
・答えを見てしまう
・やっていないのに「やった」と片付ける
・結局つきっきりになる

という状況になりがちです。

②覚えても使えない
カードで覚えた単語は、多くの場合“知識”で止まります。その単語をどのように、使ったらいいのか分からず結局使えないままで終わってしまいます。学校で作文を見てきた経験上、知っている=使えるではないということです。語彙を武器にするには、文の中で使う経験が必要になります。

辞典・漫画系が「低学年には難しい」と感じた理由

巷で話題に上がった辞典系漫画系をもちろん私も書いました。しかし、紹介されたお家のようにはなりませんでした。その理由として2つ。
①学年不相応
辞典系に多いのは、
・四字熟語
・ことわざ
・慣用句

これらは確かに必要ですが、適齢期は、一般的に小5〜小6です。低学年の段階で必要なのは、抽象的な暗記ではなく、感覚や場面と結びついた言葉です。
高学年でも、語彙力に課題を感じていれば、できるだけ感覚と結びついた学習から始めてみましょう。

小学生で身につけたい語彙


②置いただけ
本や漫画は、最終的に子どもの好みに左右されます。親が良いと思って用意しても、
・読まない
・開かない
・棚に並ぶだけ

ということは珍しくありません。読書を無理強いしたくありませんが、親が読ませたいと思う本は一向にたんすの肥やし化となっています。

だから「本物の国語力をつけることばパズル 入門編」をオススメする

本物の国語力をつける言葉パズル オススメ

学校や家庭でのこのような経験から、「親が管理しなくても進められ、文脈の中で自然に語彙に触れられる教材」を探すようになりました。
語彙教材でハードルになるのは、覚えた言葉を、実際の文の中で使えるようにすることです。これまで試してきた教材を役割で整理すると次のようになります。

教材】特徴】作文で使える?
語彙カード暗記中心△(知ってる止まり)
辞典・漫画知識量多い△(使うには指導が必要)
ことばパズル文脈で使う◎(そのまま使える)

「ことばパズル」は、語彙を一気に増やす教材ではありません。語彙を使える状態にするための準備教材だと感じています。
実際のワークは、

  • 文脈の中で言葉を選ぶ
  • 消去法で正答にたどり着ける
  • 書く量が少ない

という設計になっています。だから、語彙が少ない子でも自力で進めることがでるのです。このワークが合うかどうかは、「語彙をどう増やしたいか」で決まります。覚えさせたい人には向きません。使えるように“慣れさせたい”人向けです。
そして、できれば親の負担を増やさずに語彙に触れさせたい。
そう考える家庭にとって、「本物の国語力をつけることばパズル 」は、ちょうどいい選択肢だと思います。

まとめ

まとめ

「本物の国語力をつけることばパズル 入門編」は、語彙を一気に増やす教材ではありません。ですが、語彙が少ない子でも“使う前提で慣れさせる”という点では、とても扱いやすいワークです。親がつきっきりにならず、短時間でできる語彙教材を探している家庭には向いています。
逆に、書く力や思考力を伸ばしたい場合は、別の教材と併用する前提で考えることをオススメします。

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