【現役教師】小1国語「おはなしドリル」はどんな子向き?合わない子も正直に解説

「おはなしドリル」レビュー 口コミ 効果 Uncategorized

国語の文章読み取りが苦手
親がつきっきりで教えるのは大変
子どもが嫌がらずに取り組んで欲しい

国語のワークを始めたいけど、どれが良いのか迷ってしまいますよね。
私は現役の小学校教員で、小学生の子を持つ2児の母でもあります。今回は、小1男児が学研「おはなしドリル」をやってみて感じたこと教員視点母視点から正直に書いていきます。

この記事を読んで分かること
  • おはなしドリル」が向いている子、向いていない子
  • ドリルの難易度
  • 身につく力

「おはなしドリル」買うべき?

「おはなしドリル」こわいはなし

結論をズバリ
国語が苦手な子や問題慣れしたい子にはオススメです。
読解が得意な子には、少し物足りないドリルです。

学校で受ける大半の設問と同じレベル感です。ただし、“根拠・心情の読み取り”といった応用問題は出題されないため、応用力は身につきません。

あくまでこのワークは「短文の読み慣れ・読むスピードづくり」に特化したワークです。
沢山の種類がある「おはなしドリル」を2〜3冊取り組むと十分、文章問題慣れはできると思います。
対象年齢は小1〜小3ですが、文章量や語彙面、漢字の使用量から、小1の1学期に取り組むには少し難しいように思います。小4でも読解が苦手な子には、十分のレベル感です。

「おはなしドリル」とは?

「おはなしドリル」の特徴

出典 学研

「おはなしドリル」は学研が出版している読書+問題が一体となっているため、様々なお話を読みながら読解力を育てることができるドリルです。

読書が好きな子も苦手な子も、興味のあるテーマを選ぶことで楽しみながら取り組むことができます。シリーズ19冊+ベストセレクション2冊の豊富なラインナップです。
また、それぞれのワーク全てにおいて、1話完結型だから、どこからでも始められる点も取り組みやすいドリルとなっています。

「おはなしドリル」ラインナップ

「おはなしドリル」ラインナップ

1年生向けのラインナップです。

「おはなしドリル」1年生

・せかいのめいさく
・どうぶつのおはなし 【人気】
・きもちのおはなし
・せかいにくにのおはなし
・かがくのおはなし
・ことわざのおはなし

2年生向けのラインナップです。

「おはなしドリル」2年生

・せかいの国のおはなし
・科学のおはなし 【人気】
・ことわざのおはなし

3年生向けのラインナップです。

「おはなしドリル」3年生

・科学のおはなし

低学年向けのラインナップです。

「おはなしドリル」低学年

・わらいばなし
・伝記
・こわいはなし   【人気】
・うちゅうのおはなし
・都道府県のおはなし
・人のからだのおはなし
・きせつの行事
・危険生物のおはなし 【人気】
・恐竜のおはなし

ベストセレクションのラインナップです。

「おはなしドリル」ベストセレクション

・はじめてのおはなしドリル
・科学と自然のおはなし

おはなしドリルシリーズ19冊のお話から、人気のお話を厳選し、2冊に分けて収録されています。

小1男児がやってみた「おはなしドリル」レビュー&メリット

話が面白い

「おはなしドリル」話が面白い

文章問題に特化したワークで息子が興味を持って選んだのは、このワークが初めてです。色々な話があるので、「どれにしようかな」と楽しみながら選ぶことができました。親としては、小1用の中から選ばせたかったのですが、怖い話にハマっているので「こわいはなし」を選択しました。

自分で選んだものなので、苦にならず毎日1ページずつ取り組み、最後まで終えることができました。

1話完結でどこからでも始められる

一話完結型

1話完結型なので、親子でハードルが低く感じました。気分次第で、やりたいところから始められるので、順番を気にする必要がありませんでした。

息子は毎回、「今日は何の話かな?」と楽しみにしている様子でした。

「おはなしドリル」一話完結型

設問がやさしめで取り組みやすい

「おはなしドリル」設問簡単

全てのページの問いが、学校で受ける大半の設問と同じレベル感です。
ほとんどが“事実・事象”が問われる設問のため、文章の読み取りに苦手を感じていた息子も1人で取り組むことができました。
毎回同じような設問の流れなので、だんだん慣れていく様子が一目瞭然でした。

字数制限の設問には少し苦戦しましたが、本当に読み取れているのか確かめるには良問だと感じます。なんとなくで読み取っていると、答え部分を見つけることができないからです。

「おはなしドリル」字数制限

“書く”ことのハードルが低い

「おはなしドリル」書きが少ない

国語の読み取りが苦手な子や低学年の子は、大人が思う以上に“書く”ことへのハードルが高いです。
書く量が多かったり、マス目が小さかったりするだけで、抵抗感を感じやすくなります。しかし、「おはなしドリル」はどのページでも相対的に“書く”量が少なく、マス目も大きめに設定されています。
小1男児が9月から始めましたが、書くことが苦にはなりませんでした。

小1男児がやってみた「おはなしドリル」レビュー&デメリット

語彙が難しい

語彙が難しい

「こわいはなし(低学年)」をやっていると知らない単語が出てきて、読むことにつまることもありました。
“ひしゃく”や“いな光”、“わしづかみ”など聞き慣れない言葉があったため、たどたどしい読み方をしていました。テーマによっては、もっと難しい語彙が出てくるので対象学年内から選ぶことがオススメです。

未習漢字が多い

「おはなしドリル」未習漢字がある

低学年のワークを選んでしまったため、1年生で習っていない漢字が多数ありました。全ての漢字がルビ付きなので読むことは可能でしたが、書く際には、少々苦戦しました。
やはり、対象学年内から選んだ方が良かったなと感じました。「おはなしドリル」未習漢字がある

応用力は育ちにくい

「おはなしドリル」基礎的な問題

“根拠・心情の読み取り”といった応用問題は出題されないため、応用力は身につきません。
時折、“理由”を問われる設問がありますが、選択式なので難易度は低いです。

「おはなしドリル」が向いている子

「おはなしドリル」が向いている子
  • 読書習慣がない子
  • 読書好きな子
  • 「おはなしドリル」のテーマに興味がある子
  • 読み取りが苦手な子
  • “書く”ことが嫌いな子
  • 設問の意味が分からない子
  • 物語の心情理解が難しい子
  • 国語のテストで60点〜90点の子

「おはなしドリル」使い方

読書+問題という流れの徹底

読書+問題とう流れの徹底

国語の読み取りが苦手な子の中には、そもそも読んでいない子が多いです。
低学年の内は、必要箇所だけ読み取って答えるという力は求められていません。一般的に小学4年生あたりから、必要な情報の抜き取り力が求められてきます。
そのため、低学年の間に文章を最初からしっかり読むという習慣を身につけさせると、その経験から問いに対する答え部分が理解でき、本文を全部読まなくても答えの抜き取りが可能になってきます。

読むことに抵抗を示すお子さんには、まずはお家の方が代わりに読んであげることをオススメします。そのうち慣れてくると、お子さん自身で読み始めるので大丈夫です。最初だけハードルを低くしてあげることが大切です。
21種類もある「おはなしドリル」の中から、お子さんが読みたくなるようなテーマをぜひ選んでみましょう。

設問文の単語を探そう

設問文の単語を探す

問いに対する答えが見つからない場合は、設問文に使用されている単語を本文から見つけましょう。
「おはなしドリル」は“事実・事象”が主に問われているため、設問文の近くに答えがあります。解き方のコツが分かれば、そのうち1人でできるようになってきます。

「おはなしドリル」何冊やればいい?

「おはなしドリル」何冊やればいい?

素直に言うと、お子さんによりけりだと思います。
我が家は、2冊で十分だと感じました。
設問がほぼ同じ形式なので、文章読解が苦手な子は2〜3冊やれば、問題パターンが十分理解できるはずです。回数を重ねるごとに、読むスピードや答え部分の見つけ方が上手になってくると思います。

「おはなしドリル」テーマ迷ったら

「おはなしドリル」おすすめテーマ

テーマが沢山あり選べない!と言う場合は、人気テーマから選んでしまいましょう。

「どうぶつのおはなし(1年生)」
「危険生物のおはなし(低学年)」

が人気なのでどちらかから始めてしまいましょう。
気になるテーマが沢山ある場合は、「ベストセレクション(低学年)」を選ぶと、1冊で多岐にわたるテーマを味わうことができますよ。

まとめ

「おはなしドリル」まとめ

「おはなしドリル」は“読むことが苦手な子・読解が苦手な子”に向いています。読みやすい文の読む回数を重ねるごとに、問題慣れや答えの型が理解できてきます。
ただし、応用問題・心情の読み取りを伸ばすワークではありません。

読解につまずきやすい子が、「まず読む習慣をつくる」「設問分の意味を理解する」最初のワークとして、非常にオススメです。
その他にも「読解力」についてまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました