音楽会の家庭練習サポート&持ち物チェック|先生ママが教える本音アドバイス

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家ではどんなサポートをしたらいい?
音楽会の楽器ってどう決めている?
当日の服装に困っている

保護者の方からよく聞かれる声です。
特に低学年だと、上手に説明することができないので不安になってしまいますよね。

私は現役の小学校教員で、2児の母でもあります。10年以上、教員として働く中で、「音楽会」というイベントに戸惑いを見せる子を多く見て来ました。そこで、親子で安心して取り組めるような方法を、今までで効果のあった指導法を交えながら紹介します。

この記事を読むことで
  • 家庭でできる簡単な練習サポート
  • 音楽会当日の持ち物チェックリスト
  • 先生の本音(舞台裏で見ていること)

家庭でできる音楽会練習サポート

家庭でできるサポート3選

家庭でできる音楽会練習サポート
  • 歌詞を一緒に読む(まずは“言葉を覚える”だけで十分)
  • 毎日3回演奏(家庭ルール)
  • 課題曲を毎日流す

音楽会練習になると、個人差が非常に出て来ます。
自ら練習できる子は自信を持って演奏、歌唱できているにも関わらず、自信のない子は、練習時間中おどおどと振舞って居心地が悪そうにしています。

私自身、音楽会が苦手な子どもだったので、痛いほど気持ちが分かります。どうしてあげたらいいものかと毎年頭を抱えています。

できるものなら「できた!」と自信をつけさせてあげたいです。そのために、家庭でできるサポートを3つ紹介します。

①学年練習までに覚える

学年練習が始まる頃には、通し練習が開始されます。そのため、苦手部分の質問個別練習が少なくなってきます。
「分からない」とお子さんが訴えた時には、みんなの前で1人だけ先生に教えてもらったり、もう既にみんなができつつあったりという状況です。

そのため、学年練習が始まる前に最低限、歌詞や音階を覚えている必要があります。
音階を覚えておけば、リズムが少々違っても先生の全体指示で合わせることが可能です。

②毎日曲を流す

朝の用意や歯磨きタイムにと、時間を決めて曲をかけ流すことは非常に効果的です。
子どもにとって、質よりも量がものを言います。

今までも、本番大丈夫か心配な学年は何度かありましたが、最終的には本番には帳尻を合わせてくれる子どもたちです。
課題曲に触れる回数や時間が多くなればなるほど、全体的に安定してきます。そのため、お子さんが早く覚えられるよう、曲の掛け流しは手間の割には、効果が絶大です。

実際、学校でも帰る用意の時によく曲を流します。帰る用意をしながら、子どもたちは歌っているので「やらされている感」もなく取り組んでいます。

③練習回数を決める

習い事で音楽をやっている子以外は、自主練習が必要です。しかし、学校で1人で自主練習をする子は、ほんの一握りです。
そうなると、どうしても休み時間に先生からやらされてしまったり、通し練習の時に自信なく振舞ってしまったりしています。

そうならないためにも、家庭で練習回数を決めて毎日練習することをオススメします。
打楽器だと楽器を用意することは難しいので、手でリズムを取るだけでも構いません。

リコーダーであれば、自宅用として安価なものでも構いませんので、用意できるといいですね。
音楽会本番までに練習することには変わりありません。
しかし、どこで、誰とどのような状況でするかには大きな隔たりがあります。

「できた!」とお子さんが自信を持てるようなきっかけになればいいですね。

【小ネタ】家庭でできるサポート

音楽会 家庭でできるサポート

お家庭で練習するにあたり、使えそうな小ネタがあるので紹介します。

①タブレットを駆使

自治体によってバラツキがありますが、音楽会こそタブレットなどのICT機器をふんだんに取り入れやすいです。

丁寧な音楽専科ならば、楽器ごとに演奏の様子や音源をタブレットに上げてくれているので、それを用いることにより自主練習がしやすくなっています。一度確認してみてください。

②合唱は出だしが命

合唱では、どこを重視しているかというと、多くの教員が「出だし」です。音程やビブラートがという細かい点は、ほとんど重要視していません。

曲の出だしに、大きな声を出せることを評価しています。歌詞を覚えて、出だしに自信を持って発声できるようしましょう。

音楽会当日の持ち物&服装

音楽会 子の服装

音楽会 子の服装
  • 綺麗めの服装(防寒対策)
  • カイロ
  • 大きめヘアアクセサリー(女子)
  • 子の場所確認

音楽会が児童鑑賞日保護者鑑賞日の2日開催の自治体も多数あります。そうなると、どちらの日に良い服で行くのかと、更に悩んでしまうと、最近の音楽会事情は難しいですね。

教師からの目線でお伝えすると、保護者鑑賞日がメインです。
そして、保護者鑑賞日に一番良い服で来る家庭が多いです。

①ドレスコードの確認

最近では、ドレスコードがある学校は減少傾向です。しかし、ドレスコードの有無は確認しておいた方が安心です。
厳しいところなら、白っぽい服という指定がある学校もあります。

ないのであれば、男児なら綺麗目のスウェットを着用している子が多いです。
女児は様々ですが、冷え込む体育館や屋外の待機場所のことを考えて、自力で整えられる服装にしてあげてください。

普段履きなれないワンピースを着て、トイレ後にめくれ上がってしまったり、短いスカートを着用しており寒さのため震えていたりとなっています。

②子どもの場所確認

歌や演奏の時にどこにいるのか事前に確認しておくことをオススメします。運動会時には、事前のお便りなどで、場所をお知らせすることがありますが、音楽会では、ほとんどお知らせすることがありません。
運動会の時のように服装がみんな同じではないから分かるだろうという前提で・・・。
しかし、学年全員がズラッと並ぶと、たまに子どもがどこなのか迷ってしまいます。
また、事前に知っておくことで、体育館での場所取り時にも助かりますよ。

女子では服装が被ってしまう子が多数います。そのため、髪の毛をお団子にして、大きめのヘアアクセサリーをつけていると、遠目でも目立ちやすいです。

③防寒対策としてカイロ

特に鍵盤楽器の子は、冷えで手が動かないということがないようにカイロを持っていくことをオススメします。その他にも、出番待ちの子がカイロを持って緊張をほぐそうとしている姿も多く見受けられます。

音楽会 先生の本音

実際どうなの?楽器オーディション

楽器オーディション

学校により様々ですが、人気の楽器はオーディションがある学校もあります。
これは、音楽専科も担任も、かなり気を遣いながら配役を決めています。オーディション結果発表後は、2・3日学校としてもピリついています。

そのオーディションはどのように決まるのか?
実は上手さだけではありません。

まず、スケジュールとしては、高学年であればあるほど夏休み前に、低学年は夏休み明けが多いです。
これは、低学年の間は、親の助けを必要としているからです。

ある程度学年が上がると、自ら練習できる子しかオーディションに合格することはありません。第一段階のふるいは、ここでかけられます。

そして肝心のオーディションでは、もちろん上手かどうかで決めていきます。しかし、少々の差であれば、日頃の練習への取り組み個々人の性格を含めて判断します。
また、その子自身の能力から判断して、来年以降、別の楽器でも活躍できそうであれば、あえて見送ることもあります。

鍵盤楽器系を例にします。

学年が上がるにつれ、鍵盤楽器を担当する子は女子率が高くなります。やはり、習い事でピアノをしている子が女子の方が多いので、オーディションでの合格率が高くなるからです。

そのため、低学年であればあるほど、実力が僅差ならば、男子を優先してアコーディオンやオルガン、ピアノを担当させることもあります。

小学校6年間を見据えて、できるだけ多くの子どもに機会を与えたいからです。
つまり、オーディションでは純粋な上手さだけを見ているということはありません。
個人の性格や、今後の伸びしろも判断材料となります。

教師の実はここを見ています

教師の実はここを見ています

音楽会の指導、実は苦手な先生が多いです。
楽譜を見ても、音階や拍は分かるが、それ以外は・・・という先生が多いのは本当です。
じゃあ先生はどこを見ているの?

それは、「個人の頑張り」です。

歌も演奏も一人一人が音を奏でないと成り立ちません。そのためには、一人一人が覚えるために練習をし、励むことしかできません。

1人でもくもくと練習をしている子。
毎休み時間練習に通う子
分からないところを聞きに来る子
家で練習できる子。
堂々と歌える子。

音楽会は、こういう姿がなによりはっきり見える行事です。 完璧にできなくても、本番に向けて少しでも頑張っている子を見つけて、更に伸ばしたいと思っています。

まとめ

まとめ

学校行事の中でも、音楽会が苦手な子どもは多いです。
しかし、個人の頑張りがはっきりと目に見えやすい行事でもあります。

結果よりも練習の過程そのものが子どもにとっての成長につながります。
本番が終わったら、ぜひ「頑張ったね!」と大きな拍手を送ってあげてください。

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