- テストが難しくなってきた
- どの教材がオススメか分からない
- 親がつきっきりで教えるのは大変
保護者の方からよく聞かれる声です。
家事・育児に仕事にと忙しい保護者の方が、わずかな時間でお子さんの家庭学習を見るのは本当に大変です。
私は現役の小学校教員で、小学生の子を持つ2児の母でもあります。実際に我が子にも進研ゼミ小学講座を受講させており、魅力を大いに感じています。また、10年以上、教員として働く中で、進研ゼミを受講しているお子さんの様子からメリットとデメリットを感じています。この記事では、「進研ゼミって本当に効果あるの?」 「授業やテストに役立つ?」という疑問に、実体験+教員としての視点からお伝えしていきます。
小1の学校テストってどんな内容?
小1算数 テスト

- 0までの数の合成、分解
- 足し算、引き算(繰り上がり・繰り下がり)
- 時計(〇時・〇時半)
- 簡単な図形(かたち・なかまわけ)
6月以降はお勉強感が増してき、点数差が表れてきます。
特に2学期以降の「時計」、「繰り上がり」「繰り下がり」単元で、算数の苦手意識を持つお子さんが現れ始めます。
一般的な公立学校が使用するテストは大半が市販のテストです。
表面は、計算問題や簡単な知識を問われる問題です。裏面は、文章題や思考を伴う問題です。
ほとんどのテストが「思考・判断・表現」観点の問題の方が難しい傾向にあります。そして、ほとんどのお子さんが、こちらの方が苦手を感じています。
小1国語 テスト

- ひらがな・カタカナの読み書き
- 短文を正しく書けるか
- 簡単な文章読解(誰が・何をしたか)
- 助詞の使い方(「は」「を」「へ」)
算数同様、6月以降はお勉強感が増してき、点数差が表れてきます。2学期からはカタカナと漢字が登場するため、苦手な子が突出してきます。
「おおきな かぶ」学習辺りから、文章読解が登場するため、国語の苦手意識を持ち始めます。しかし、内容を知っている子が大半のため、算数ほど苦手意識は感じにくい傾向があります。
そして、こちらも算数同様、一般的な公立学校が使用するテストは大半が市販のテストです。
表面は、思考や表現が問われる文章読解問題です。裏面は、漢字やカタカナ、言葉の使い方を問われる知識問題です。
ほとんどのテストが教科書を使って学習した読み物教材ばかりなので、本当の読解力や表現力が身についているのかテストだけでは分かりにくくなっています。
進研ゼミ小学講座(小1)のワークの特徴

- 1回の学習が短く、達成感を味わいやすい
- イラストや色が多く、とっつきやすい
- テスト範囲とリンクしている
- 出題傾向が高い
- 問題数は多くない
- 応用問題対策は難しい
進研ゼミのワークには、もちろんメリットとデメリットがあります。
問題レベルや構成として、授業を先取りして、1人での学習習慣を確立させるためにはオススメのワークです。
ある程度の学習習慣がついており、授業より発展的内容を望むのであれば、別の教材が好ましいです。
子どものやる気UP!

国語・算数共に15回分掲載されています。
1回の学習が短く、オールカラーでイラストも多いため、達成感を味わいやすい構成になっています。また、ヒントやお助け動画も充実しているため、1人で学習を進めることができます。
最後の総仕上げとして、赤ペン先生への提出があることも子どものやる気アップにつながっています。出した手紙のお返事は毎回欠かさずチェックしています。そして努力ポイントが貯まっていくことにも喜びを感じています。
テスト範囲とリンクしている

使用している教科書に合った問題や学習順になるよう、進研ゼミのワークも教科書ごとに対応しています。そのため、授業では習っていない問題や、やり方が違うという問題は出てきません。


市販のワークを用意する際に、学習指導要領や教科書に準じたものか判断するのは、少し手間がかかります。その点、進研ゼミは初回の教科書登録のみで済む点も助かります。
出題傾向が高い

ワークとテストを比較すると非常に出題率が高いことが伺えます。
①おおきな かぶ

問い
みんなは、なんといってひっぱりましたか。
答え
うんとこしょ、どっこいしょ。

ぴったりそのまま出題されています。
問い
みんなで ひっぱったら、かぶは どう なりましたか。
答え
とうとう、かぶは ぬけました。

こちらも、そのまま出題されています。
教科書だけでは、家庭学習ができない国語の文章読解が、進研ゼミのワークでしっかりと補えています。
②ひきざん

ひきざんの文章問題では、「のこり」を聞かれる問いと「ちがい」を聞かれる問いのどちらにも対応した問題がありました。

国語・算数共にテストへの出題率も高いということがわかります。
教師目線からも、国語の「どうして」や「どんなふうに」という読解問題が各回に取り入れられていることや、算数の「問題づくり」など、家庭学習では教えにくいこともサポート動画付きであるため、テストのちょいムズ問題にも対応ができそうです。
応用問題への対策は少ない

進研ゼミのワークは授業の先取りや一般のテスト対策に有効です。その分、応用問題対策には不向きのように感じます。国語・算数共に
- 「できたら すごい」 ちょいムズ
- 「かんがえる ちゃれんじ」 応用問題
合わせて3ページありますが、ボリュームも少なく対策としは物足りなさを感じます。
小1男児の実際の反応

テストや授業で学習に困難を感じている場面は、まだなさそうです。宿題でもつまることなく1人で取り組むことができています。
毎月の進研ゼミの開封を楽しみにしており、赤ペン先生への提出も返事がもらえることが嬉しいみたいで負担を感じることなく、取り組むことができています。
しかし、普段の家庭学習の時や懇談での話の中から、応用問題には課題を感じています。今まで学習したことは理解できているが、どの知識をどのように使うのかという課題では、声かけが必要です。
応用問題対策として、別のワークも追加でやっていく必要性は感じています。
テスト対策に効果的なやり方
算数テスト対策

基本は進研ゼミのワークを先取りで進めていきます。しかし、問題数が限られていることや、応用問題が少ないため追加でワークをすることをオススメします。
基礎的な計算力を高めるために必要なワークとして、下記のワークがあります。
- はじめての くりあがり
- はじめての くりさがり
- プレ百ます計算
- はじめての百マスたし算
- 小1算数文章題(早ね早おき朝5分ドリル)
ワーク内容を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
国語テスト対策

基本は進研ゼミのワークを先取りで進めていきます。しかし、文章読解や作文は追加で別のワークをすることをオススメします。
基礎的な力を養うものとして、下記のワークがあります。
- 小1国語 文章読解(早ね早おき朝5分ドリル)
- 小学1年生作文・表現にぐーんと強くなる(くもんの集中学習)
ワーク内容を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ

進研ゼミは基礎固めに最適のワークです。我が家はもちろん来年以降も継続予定です。
学校の授業やテストで問われる力を養うためには、分かりやすく、親の負担を軽減させることができるものだと確信しています。
しかし、問題数の少なさや応用問題には課題を感じているため、市販のワークで学力を補っていく予定です。
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