時計が読めるようになる!効率的な教え方6ステップ

時計の読み方 教え方 Uncategorized
  • 小学校入学前に時計の読み方をマスターして欲しい
  • 規則正しい生活を身につけて欲しい
  • いつも親が急かして疲れる

時計を見て行動して欲しいのに、いつも焦っているのは親ばかりで疲れてしまいますよね。

そしてこの記事では、5歳の子どもでも、時計を読むことができるための方法を解説します。

この記事を読めば、「5歳の子でも、効率的に時計の読み方をマスターする方法」が分かります。

時計は何歳から読むことができるの?

時計を読むのは何歳?

一般的には、8歳(小学2年生)くらいで時計を読むことができると言われています。

実際、小学1年生の子に指導する中で、時計が読めている子はクラスの半分もいないように感じます。

そのため、タイマーや「長い針が5に来たら」と噛み砕いた言い方をして時間を伝えています。

小1の算数でも9月頃2月頃の2段階に分けて学習する計画です。

小1 9月頃
小1 2月頃

小学1年生の最後まで学習することでマスターできる時計の読み方は、難しいのでしょうか?

コツさえつかめば、幼児でもマスターできます!

時計を読むために必要なスキルは2つです。

〜レベル〜
  • 1〜60までの数を数えることができる
  • 60までの数を見て、読むことができる

この2つが理解できていると、何歳からでも時計を読むことができる力は備わっています。

日本の多くの学校では、意図的にアナログ時計を使用しています。

そのため、入学に向けて時計が読めるようになっていると、子どもが自分で見通しを持って生活を送ることができるので安心です。

【使用した学習教材】
  • くもんのとけいカード
  • 音の出るとけいえほん

時計が読めるようになる6ステップ!

ちょうどぴったりの時間を教える

短針だけに注目させます。

短針が指している数字に着目させることで、何時なのか答えられるようにします。

最初は、短針が指している数字を指で押さえてあげましょう。

くもん 時計カード ぴったりの時間

正解することで、時計を読むことへの抵抗感を減らしてあげることが大切です。

「◯時30分(半)」を教える

短針が半端な場所にきていることに違和感を感じるはずです。

これに慣れることが肝心です。

ここから、「とけいえほん」が大活躍します。

読み方が分からない場合は、「とけいえほん」の針を問題の通りに動かします。

「音の出る とけいえほん」と併用する

そして、「今何時?」ボタンを押して、読み上げてもらいます。

これを繰り返すことで、「◯時30分(半)」という読み方を覚えることができます。

ポイント

恐らく、いや絶対に

「9時?10時?分からないー!」

となります。

だから、その前に親が横から短針が指し示している数字を着目させてあげましょう。

9時の9を指し示す

スムーズに「9時30分(半)」と読めるようになると次のステッップです。

指し示す指の位置をずらします。

9時と10時の間に着目させる

「9と10の間には、9時と書いてあるから?」

と、意識させることで、しだいに子どもが1人で読むことができるようになってきます。

「とけいえほん」の読み上げ機能も親の補助もなく、読むことができるようになると合格です!!

経験上、この段階が一番ハードルが高かったです。

反対に、これができたら、絶対に時計は読めるようになります!!

「◯時15分」を教える

長針が3を指しているのに15分と読むことに違和感を感じるはずです。

その場合は、長針を動かしながら「1、2、3・・・15」と一緒に15分だということを確認します。

ここでお子さんがどのタイプなのか判断してください。

A 論理を説明する

B とにかくこう!と教え込ませる

特別支援学級で学習している際には、知的に遅れのない、物事を順序立てて説明すると納得するタイプにはAで教えていました。

自閉症の傾向がかなり強いお子さんです。

時計盤の1〜12は、短針が示している数字だということ。1〜59までは、長針が示している数字だということ。

だから、長針が3を示していても、厳密には「◯時15分」と読むんだよと。こだわりが強いインテリ派は、この説明をしないと動いてくれません。

経験上、Bで教える方が短くて分かりやすいです。そして、通常級でもBが多かったです。ちなみに我が息子もBです。

長針を一緒に動かしながら、「1、2、3・・・15。◯時15分!」

長針に着目させる

The強引。

「◯時45分」を教える

15分の時と同じように長針を動かしながら、「1、2、3・・45。◯時45分」と45分の読み方に慣れていきます。

長針に着目させる

5分刻みの読み方を教える

5個飛ばしの数え方

学校現場では、「5とび」とよく言っています。

教科書では扱っていませんが、効率的に時計の読み方を学習するには必要なスキルです。

名前の通り、「5、10、15・・55」と五の段で数える方法です。

一見難しそうですが、ここまでクリアできているお子さんならできる力があります。

なぜするのか?

例えば、9時59分の時。

長針の目盛りを数えながら、

「1、2、3・・59。5時59分だ!」と時間がかかるからです。

そして、恐らく59までに数え間違える恐れがあるからです。

5とびの数え方ができることで、

「5、10、15・・55、56、57、58、59。5時59分だ!」短時間で正解にたどり着くことができます。

数唱できるようになるまで、長針を一緒に動かしながら、

「5、10・・55」と数えましょう。

こちらのサイトのプリントを使用しました。

「5とび 練習プリント」https://surapuri.jp/elementary_school01/tokei-yomikata/

最後にくもんの「とけいカード」で「◯時5分」と5分刻みで読む確認をしましょう。

1分刻みの読み方を教える

1分刻みの読み方

今までと同じように長針を動かしながら、時計を読んでいきます。

ただ使用していたくもんの「とけいカード」には、分刻みのものがないので、時計の針を動かしながら一緒に時計の読み方を確認しましょう。

【おまけ】生活の中で多用する!

生活の中で 時計を意識

読み方はマスターしたので、あとは慣れるのみです。

「今、何時?」と何度も質問したり、「◯時◯分にテレビが始まるよ」と日常的に読み取る必要性を持たせたりすることで時計の読み方を完全にマスターすることができてきます。

その際には、子どもが楽しみにしている時間を利用することで意欲的に取り組むことができていきます。

例えば、タブレットを見る時間や、遊びに行く時間、お菓子の時間です。

もちろん、最初はスムーズに読むことができないので、「とけいえほん」を壁掛け時計に合わせて読み上げ機能を使う方法から始めましょう。

子どもが嫌にならない教え方のコツ

答えがすぐに分かる

分かる楽しさ

誰だって分からないことだらけだと、嫌になってしまいます。特に、今の子ども達は検索するとすぐに反応する素敵なデバイスに慣れきったライフスタイルです。

「分からない!」と考え込む時間を極力短くするために、「とけいえほん」やリング式にしたくもんの「とけいカード」を使用しましょう。

押すと答えがすぐに分かる、めくると答えがすぐに分かる。

答えまでの工程を極力短くすることがポイントです。

数字が見やすい時計を使う

学習時計

インテリアに馴染まないかもしれませんが、時計を読めるようになるまでの我慢です。

読みやすい時計
  • 1〜12までの算用数字が書いてある
  • 文字が大きい
  • 目盛りがある

時計を見て時間が分かるようにしてあげましょう。

知育用として販売されている時計と比較して違うと、子どもが混乱してしまします。

使用している知育時計と大きく違わない物を家においてあげてください。

動機付けをする

学習する動機付け

こだわり強い派や、論理的なお子さんの場合だと

「なんで勉強するの?」

と、まずそこに引っかかる恐れがあります。

どうして時計の読み方を勉強する必要があるのか説明してあげましょう。

もしくは、かっこいい小学生になるために!かっこいい時計をつけるために!という名目でも構いません。

我が家の場合では、息子が

「どうしても目覚まし時計が欲しい!」と言い出したからです。

時計が読めないのに、目覚まし時計はいらないと何度説明しても

「欲しい!欲しい!」の一点張りでした。

そこから時計の読み方の学習が始まりました。

えーえー。かなり不純です。

個人的に、「〜できたら、これを買ってあげるよ。」という教育方法は好きではありませんが、息子からの熱い希望に私が折れた感じです。

子どもにあった学習時間、学習スタイル

家庭学習

我が家の場合では、40日間で時計の読み方をマスターしました。

平均的に時間がかかった方だと思います。

ネットで検索すると、1日で習得したという猛者もいます!!

ただただ、すごい。

小1の授業では、合計4〜5時間で習得する内容です。

お子さんの発達状況にもよるので、あまり周りと比較する必要はありません。

我が家の学習ルーティーンは、毎朝と毎晩5〜10分です。

くもんの「とけいカード」を毎回5問と決めてやっていました。

間違っても5問終えると、シール1枚と最初に約束をして始めました。

習得のコツは、ただただ

楽しく、毎日

です。

子どもは、飲み込みが速いです。

毎日同じ時間に、同じ流れでしてあげると、効果倍増です。

プリントやワークを使った方がいいのか

ワーク類での書く 学習

最初から「書く」ということはオススメしません。

子どもたちにとって「書く」ということは、想像以上にハードルが高いものです。

時計を読むことも一苦労なのに、そこに「書く」という行為が追加されると負担は計り知れません。

時計の読み方を完全にマスターした後に、プリントやワークを使うことをオススメします。

どうしても読めない

デジタル時計

こんなことを言うと、今までなんだったの?

となるかもしれませんが、同じように学習してできないのであれば諦めてしまうことも方法の1つです。

発達ゆっくりさんにとって、苦手分野は人それぞれです。

どうしてもできないことが必ずあります。

全てみんなと同じようにすることを求められてしまうと、彼らはとても苦しみます。

同じようにやってできないのであれば、いっそ潔く諦めてしまいましょう。

アナログ時計が読めなくても、デジタル時計を使いこなせば、将来働く時に困ることは少なくなります。

数年前、イギリスで衝撃的な発表があったことをご存知でしょう?

若者のアナログ時計離れが進んでいるため、学校のアナログ時計をデジタル時計に変更するというニュースが一時期話題になりましたね。

発達の状況に関わらず、世界的に見てもデジタル時計慣れの影響もあり、アナログ時計の読み方に苦労しているのです。

アナログ時計が読めないのであれば、デジタルの読み方をマスターしましょう。

発達がゆっくりな子を育てることは本当に大変です。

周りと比較してしまったり、感情的になった自分に罪悪感を感じてしまったり。

そんな苦しい毎日の中で1つでも、夜眠りにつく前に

「これを頑張った」

「今日も自分、1日お疲れ様」

そう思える毎日にしていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました